bb1デッド・エンド・ストリート

還暦から再開するビモータ

bb1 リアブレーキ整備

リアキャリパーO/H

キャリパーの引き摺りとブレーキダスト付着改善のため、鋳鉄ディスクをステンレス製に交換、キャリパーをO/Hします。

BremboのP32BのO/Hに使う部品について以下の部品を流用します。
・ダストシールはHONDA純正部品シールセットから流用
オイルシールはBremboのP32G?用Φ32mmシールキットから流用

 

P32Gキットの内容物の内オイルシールx2、Oリングとシリコングリスは使えるけど、ダストシールは形状とボルトは長さが合わず流用不可でした。
HONDAのシールキットはダストシールとオイルシールの1セットでした(^_^;)。O/Hにはダストシールは2個が必要ですが1個しか買ってませんでした。まあ純正部品は近所の部品用品店が短納期なので調達に出掛ける事にします。

ピストンツールでは引き出せないため、キャリパーを分割しますが、片側の締結ボルトが固着気味で危うくネジ穴を舐めるところでした。あちこち腐食がある強度区分8.8の黄銅鍍金ボルトM8x30mmです。ボルト2本だけ通販するよりは近所のホームセンターで黒染め12.9のボルトで代用する事にします。錆び易いですが仕方ありません。

内部の状態

キャリパー本体の汚れはそれほど酷いのはありませんが、ピストン表面に軽い傷とパッドが入るピストンハウス部分の側壁に凹みが出来てます。
P32Bは何でこんな設計にしたのか不明ですが、縦長パッドが1本のパッドピンとバネ抑えで固定されています。

キャリパーのパッド収納部分の側壁にバックプレートが当たって傷ついたと思われる箇所が凹み、腐食?していました。
パッドが動く程のそんなに隙間は無いと思うのですがね。バックプレートは鉄でキャリパーはアルミの鋳物ですし。ブレーキトルクでベースが側壁に当たれば凹む可能性はあるかもしれません。
ピストンがパッドを押した時にバックプレートが側壁の腐食の凹みに引っ掛かるかどうかは判りません。一応、側壁の凹み周辺をヤスリ掛けしましたが結構深いです。
まあ、確かに市販の鋳物キャリパーですし消耗品扱いで分解せずに買い替えた方が良いかもしれんけど、60mmピッチのキャリパーなんて新品は残っていません。

手間は掛かりますが汎用性の高い84mmピッチのカニキャリパーに合わせたサポート製作の方が長期的には安上りかもしれませんね。

代替リアマスター

キャリパーOH作業後に届いたΦ11mmのマスターは実走行1万キロらしいです。

試しにこのマスターをホースに繋いでエア抜きしても、いつまで経ってもフルードが上がって来ませんでしたw

マスター側のバンジョーボルトを緩めてもシリンダーからフルードが出て来ないのでマスターのO/Hか分解して内部の清掃が必要みたいです。まあ中古品ですから。

11mmは後回しにして元のΦ13mmマスターに戻してエア抜きします。

ステンレス化

過去の鋳鉄ディスクのメリットとかは今更有りませんし、デメリットの方が増えるだけですので、元のマスターPS13でリアブレーキをステンレス化しました。と言ってもパッドとディスクをステンレス対応部品に交換しただけです。

わざわざマイナー車種用を作ってくれてるのは嬉しいものです。

ダスト・オイルシールを新品にしたキャリパーはシンタードメタルパッド組み込んでもロールバックが正常に機能した事で5mm以上のクリアランスを確保する様になりました。

締結ボルトは8.8から腐食防止にカッパーグリスを薄く塗った黒染めの12.9に変更しました。どの道錆びてきますけどw

ただしΦ11mmに付属していたリターンスプリングを組み込むと自由長が長過ぎて逆にペダルが上がって無効ストロークが増え過ぎるため適切な長さの円錐スプリングを調達するまで外しておく事にします。まあペダルの自重でマスターピストンが強く押されなければパッドは引き摺りませんので、まだ試走もしてませんし現状は様子見です。

リターンスプリングを外したマスターとのペダル位置はこれだけ違います。あまりペダルの遊びが大きいのも困るため代替スプリングを探す事にします。

外は暑い

使わなかったPS11のマスターを再び整備します。スナップリングを外してもマスターピストンが出て来ないため、メタルラバーを吹いてストロークさせて黒いピストン部分が飛び出てくる様になりました。当布したプライヤーで挟んで慎重に引き抜き。

白い樹脂カラーはロングノーズのプーラーが無いと引き抜き出来ないみたいでマスターピストンのパッキンは微妙な感じでしたが交換部品も無いので、取り敢えずクリーナー清掃のみ。マスターのリペアキットは6400円位。L字ジョイントは1000円位で購入出来ます。
ただしタンクホースのジョイントの引き抜き方法判らず。構造的にはジョイントが差し込まれたゴムのリングが嵌っているだけの様で交換部品を揃えてから外した方が良さそうです。ホースジョイント部分のメインホールとは別の奥のマイクロホールの詰まり確認も出来ず。

幸いこちらは体温付近になる事はありませんが、曇り空の午後でもタープテントの下で作業中のbb1のバッテリー傍に設置した温度センサーの温度はこれ位になります。照り返しによる熱ですかね?