bb1デッド・エンド・ストリート

還暦から再開するビモータ

bb1 原因はスプラグクラッチ

ダンパーラバー到着

NAPS福岡に発注したマルケジーニのダンパーラバーが到着しました。

硬度はそんなに高くない感じ。金属リング無しタイプです。耐久性はあまり期待出来無さそうな。

外装取外し中

ステーターローターのプーラー(引抜き工具)が早目に届きそうなのでエキパイ外しとタンク降ろし。慣れました。

何回もフランジボルトを外すとエンジン側のネジ穴がイカれそうです。

プーラー到着

今回はロイヤルメールが仕事してくれ定刻通りに到着しました。小形なのに重かったせいか税関で開封された模様です。

オルタネーターカバー取外し

前回にオルタネーターカバーを外す際にはオイルは抜いていませんでした。

今回は距離を走っていませんが幾つかの問題を経過しているのでオイルを抜く事にしました。オイル自体は透明度を保っていましたがドレンボルトの磁石には前回よりは細かい金属粉が付着していました。またドレンボルトを回している最中に回りが重くなるのでケースの雌ネジ側を壊している感じ。ネジ山の数が多いものに交換した方が良さそうです。M18xP1.5なので代替品は多そうです。

ステーターローター取外しのためにセンターロックナットを緩める作業でクランクシャフトを固定する方法に上死点を出したクランクウェブの切欠きにTDC Lock Boltをネジ込んで固定する方法があります。

オイルを抜いた後にカバーを外して中身を確認する前にTDC Lock Boltを使う場合のピストン上死点を確認します。プラグホールを外してL字六角レンチを差し込んでクランクシャフトを回してピストントップが一番上に上がる位置を確認するだけです。実際にはTDC Lock Boltは使わないので上死点確認は不要ですが、レンチの高さで確認後はローターのウッドラフキー対応する切り欠きの位置が真上に来る事が判りました。

カバーを外してセルモーターから繋がる減速ギアとアイドラーギアが噛み合うフリーホイールギアの歯は傷なども無く問題は無さそうです。となるとスプラグクラッチとフリーホイールの接触面の問題となりそうです。

カバーに固定されているステーターコイルを固定している3本のボルトは緩みもなくしっかり固定されています。何処かに当たっている感じもありません。

同じくローター側の8本のボルトも問題無し。ローター本体も問題は有りませんでした。

スプラグクラッチを調べるためにローターのM22センターロックナットを外します。最初はブレーカーバーに1/2の30mmソケットを取付けてギアを入れリヤブレーキペダルを押してクランクシャフトを緩め様としますがある程度回ってしまうため、諦めてインパクトドライバーであっさり緩めましたw。締める時は180Nmで締めるためクランクシャフトの固定方法を考えないといけませんね。

さてプーラーをステーターローターに取付けてレンチで掴もうとしたら二面幅は36mmで手持ちのプライヤーレンチは35mmでした。36mmが掴めるレンチ買ってこないといけません。

50mmまで掴めるモンキーレンチでプーラーを固定してローターに固定されているスプラグクラッチを取外しました。

スプラグクラッチのワンウェイが接触するフリーホイールの面は擦れていますが、この状態で滑りが発生するかな?と思える位の見た目でした。ただセル回転時に発生するガリガリ音はスプラグクラッチのワンウェイとフリーホイールの接触面のところですから。指でなぞった感じでは僅かな凹みなのですが。摩耗の基準は無いためスプラグクラッチとフリーホイールをセットで新品交換してみるしかありません。

ただ気になるのは原因ですが滑りの発生から急激な症状悪化は燃料ポンプのアース抜けトラブルから始まってる気がします。アース抜け時点では燃料ポンプの作動音が聞こえませんのでレッカーされるまでの間にセルによる再始動試行は少なく滑りの原因とは考え難いです。
しかし燃料ポンプをスピードトリプル用に交換して充電電圧が下がった事(15.2V→14.9V)と始動時のセルスターターへの供給電圧が下がった事もありセルモーターの起動力が下がった可能性があります。
bb1の始動性自体はそんなに悪くはありません。冬場はチョーク引いて水温50度以上になるまで暖機は必要ですが。温まれば再始動性も良好です。最も開放型バッテリーの充電後の電圧は12.95V程度でCCAも高いとは言えません。
スプラグクラッチとフリーホイールは交換しますが、常時稼働の燃料ポンプも純正のBoschに戻して始動時の電圧を上げようかと(フィルターは戻せませんが)思います。
更にセル始動時の電圧降下対策にEDLCコンデンサー?を繋ごうかと思うのですがどうなんでしょうね?

スプラグクラッチ分解

今日はセル始動時の滑りの原因を調べるためにステーターローター背後のカバーを外してスプラグクラッチを確認しました。

セルモーターから繋がるギアには問題無いためセル回転時にガリガリと滑り音を発生させるのはスプラグクラッチしか残ってない訳で、スプラグクラッチをゆっくり抜き出したらスプラグカムを固定するテンションスプリングが飛び出してきました。本来ならリング状でスプラグカムをローターとフリーホイールの表面に密着させるスプリングの役割を果たします。

これが切れると張力が落ちてスプラグカムを両端に密着出来なくなり滑りが発生しガリガリ音が出ると言う訳です。

自転車のフリーハブも似た様な構造でスプラグカムでは無くロック爪です。爪に張力を掛けるピアノ線の経たりで起こる空回りを修理しましたが、バイクでは初めてですw。

まあ、これで原因が判明したので部品が注文出来ます。念のためにスプラグクラッチと受け側のフリーホイールも注文する事にします。