bb1デッド・エンド・ストリート

還暦から再開するビモータ

bb1 タンク修理中

燃料タンク取外し

走行中にエンジンが停止した原因を調べるために燃料タンクを取外します。その前にタンクへの電圧が来ているかテスターで確認しておきます。電圧は来ているのでタンク内部の問題です。

燃料タンクはボルト3本で車体下に固定されていますが、タンクを降ろすまでにカウルを外したり燃料フィラーホースを外したり、ガソリンを抜いて予備タンクへ移したりと手間が掛かります。

タンクを外して燃料ポンプのあるタンク後部の燃料ポンプへの電源+線と燃料デリバリーパイプのフランジに固定されたアース線を外してボルトを緩めていきます。

アース線断線

電源+線は貫通ボルトを通してタンク内の配線に繋がっていました。

フランジにアース線が繋がっているデリバリーパイプを抜いてみると燃料ポンプに繋がっているホースがズルズルと引き出されます。最初は気が付かなかったのですがタンク内のパイプにM6のボルトが付いてました。

間違えてアース線を引き抜いたかと慌てましたが、走行中に燃料ポンプが止まったのはこのボルトに繋がるアース線が抜けた事が原因の様です。

逆さまにしてタンクの底の蓋を外して燃料ポンプを取り出しました。タンクの底から上側の穴を確認すると電源線と燃料計サーミスタの穴以外のネジ穴は全てコーティングで塞がれています。デリバリーパイプ本体が大きなアース端子になっている模様です。

内部アース線の確認

燃料ポンプを引き出して取れたアース線を確認しますが端子のカシメから抜けた感じです。

パーツリストにはタンク内のアース線の取付け先が書いてありません(^_^;)。

動作確認

翌日に新しい端子を取付けて燃料ポンプをバッテリー端子に接触させると問題なく動作しました。外れない様に後で端子のカシメ部分にハンダでも流し込んでおきます。

ただ元に戻すにして元は白だった黒い燃料フイルター(ストレーナー)とかOリングを交換したいですね。代替品が無いか探しますかね。

1ヶ月半

海外のAcewellでしか買えないM10の水温センサーを英国から購入したらロイヤルメールの騒動に巻き込まれてしまい到着するまで約1ヶ月半掛かりました(^_^;)。

燃料ポンプの組付け

燃料ポンプは問題無かったので外したストレーナー共々組み付けます。

燃料ポンプを固定するリングにOリングが付いていました。

なんでここにOリングと思ったら、燃料ポンプ本体をリングに固定するより先にストレーナーをポンプ吸い込み口に嵌めておかないと、後からストレーナーを付けようにもリングにあるOリングとストレーナー口金が干渉するし、ストレーナーを嵌める際にフィルター袋が邪魔で押し込めません。
なのでリングにポンプを斜めに押し込んだ状態で裏蓋を避けてストレーナーを口金に押し込んでからポンプをOリングに押し付けつつ直立させながら反対側のU字パイプに短いホースを繋がないといけません。
要はOリングとホースで燃料ポンプ本体のクッション代わりに挟み込む様にしたみたいです。
タンクから取り出し難いし蓋に当ってストレーナーは破れやすくなるし誰だこんな面倒な構造を考えたやつ。
トライアンフの燃料ポンプのストレーナーが使えないかと外してみましたが位置が180度逆で蓋に当って取付け不可でした。

速度センサー交換

断線を修理した速度センサーを新品のセンサーに交換しました。

配線固化

経年劣化によって配線が酸化・固化で圧着端子内のワイヤーが抜ける対策で半田を流し込んでみました。ただワイヤーと端子がくっついても端子とアウターの繋ぎ目に振動の負担が逆に掛かりそうな気もします。

古い配線はかなり硬化していますので、トライアンフ用の燃料ポンプに使われているカプラーを使って配線を作り直そうかと思います。

予備タンク不合格

幾つか部品の発注で時間が掛かるため予備タンクを装着しようと移植作業を行います。

クイックコネクタのホース類と配線を入れ替えて、タンクの電源端子とアース線が繋がっている事をアース線を引き抜かない様に慎重に確認して動作確認のために車体に搭載します。しかし電源を入れても燃料ポンプは作動しませんでした。

 

仕方ないので明日予備タンクを開ける事にします。

モゲました

予備の燃料タンクから燃料ポンプを取出します。

外部配線に繋がる端子を外して燃料ポンプに繋がるタンク内部の電源+線とアース線を外しますが、デリバリーパイプの途中に点付け溶接で繋がっているナットがボルトを回したらモゲました(^_^;)。ちょっと硬く締まってたら溶接痕がこれだけならそりゃモゲますね。アース線の接続は別途考えます。

やってしまったのは仕方ないのでタンクをひっくり返して燃料ポンプを取出そうとしますが色々引っ掛って出てきません。

まず横に長いストレーナーを折り畳んで抜き出します。更に引き出そうとするとストレーナーが邪魔で力が入りません。ストレーナーは固化して破けてるから引き抜きました。

ホース破壊

燃料ポンプを引き出そうとすると繋がっている外部供給ホースが完全に固化して柔軟性が無くなっているせいかタンクの口に引っ掛って抜けません。力を入れ過ぎると蓋に繋がるリングのステーが曲がって折れそうです。

ホースを留めているジュビリークリップのネジ頭をドライバーで回せる位置まで引き出して緩めてホースをドライバーを差し込んでこじりながら引き抜いて漸く燃料ポンプを取出しました。

ホースはガチガチでタンクの中はゴミだらけでした。ストレーナーは根元が裂けてたしホースが詰まっていたらそりゃポンプも壊れますよね。

折れ留めのスプリングから固化したホースを取り出すためにニッパーを使ってスプリングの隙間からホースを切り刻んで取出しました。

予備タンク部品の劣化具合

燃料ポンプの電源線は被覆が割れて内部のワイヤーが露出していました。ポンプ本体も壊れているしホースも使えません。

直ぐに直せるかと思いましたが劣化が酷いのでどの部品も再作成が必要ですね。部品が到着するまで今使っているタンクや予備タンクの修理はお休みです。