bb1デッド・エンド・ストリート

還暦から再開するビモータ

bb1 キャブ再調整中

CVキャブ

未だ原因は突き詰めてはいませんが、現行bb1の追越加速時の4~5000rpm間の酷いボコ付きとエンブレの強さについて調査を始めます。

初代bb1の時はエアクリーナーの撤去からK&Nパワーフィルター化とティグクラフトのストリート用フルエキに変更した際は、キャブの変更箇所はMJ/PSのジェット類の調整のみでした。負圧減少によるサクションホール及びスプリング変更には至っていません。

その後ハイコンプピストンの導入以降は4~5000rpmの谷が解消した事もあって、今回の様な症状が有ったかどうかは覚えていません。
単純にはOH時の交換部品以外のキャブ部品の劣化、スライドピストンのガタツキ、もしくはバタフライ急開に負圧不足でピストンが上がらない可能性や、MJ/PS/ニードルのセッティング間違いを調べていきます。

方針としては以下の通り
1.スライドピストンの負圧穴拡大、スプリングプリロードの見直し
2.ピストンガイドの交換

予備に保管してあるBST33から部品を取る事にします。

スライドピストンのサクションホールを拡大すると後戻り出来ないので追加で新品のピストンとガイドを注文しておきます。Webikeで4個2万円越えでしたが、部品があるだけマシです。

フロート室のネジが固着してリセスを破壊しつつ予備のBST33からスライドピストンとピストンガイドを取り出しました。

スライドピストン加工

取り出したスライドピストンは片側3.4mmで奥で段付きで狭くなっています。丁度反対側に未加工の箇所があって穴開け加工をするには丁度良さそう。問題はどの位のサイズで穴を開けるかなんですが。

細いドリルは折れ易く新しく買ってこないとドリルがありません。樹脂は柔らかいし絡みつくので細いドリルだと折れる可能性が高いです。

最初は1mm径ドリルで穴を開けようとやってみましたが、やはり樹脂が絡みついて前にも後にも引けなくて結局折れました(^_^;)。折れたドリル芯が残ったまま1.5mmで開け直しました。
bb1に今付いているキャブのトップ開けてスライドピストンを取り出して確認するとピストンとガイドの接触部分の擦れ跡が目立ちます。ニードルも全開付近で当たって擦れた様なコーティングの剥げがありました。

今更ですがニードル(5E94)を予備のものと比較して気がついたのですが、E-Clipが現状は4段目で予備は5段目ですが樹脂ワッシャーの厚みが異なり両方共ニードルが一番上っている状態です。ボコ付きはこのクリップ位置の可能性がありますが、取り敢えずサクションホール追加のみで試乗してみます。

試乗中

サクションホールの追加1.5mmで近所を走ってみましたが、追越加速時の4,5000rpm間のボコ付きは改善せず。上のパワー感減少と残念な結果に。
反面2000rpm前後がガタついてもトルク変動が穏やかになりアクセルに付いて来るようになりました。
オフ車ならダートでのドン付き感が抑えられて乗りやすくなるかもしれませんがbb1はちょっとね。タイトターンで早めにアクセル開けてもトラクションが穏やかなんでレインモードみたいなw。エンブレが少し弱くなったのはメリットではあるんですが。

次回は以下の1,2で試してみます。2はサクションホール拡大のスライドピストンの上下動の改善とは逆の設定になりますが

1.ニードルクリップの段数変更

2.スライドピストンのバネのプリロード+(ワッシャー追加)

3.スライドピストンのバネのプリロードー(切ると面倒なので10巻縛る)

4.負圧穴1.5→2.5mm拡大

5.2,3繰り返し

ニードル位置変更中

ニードルのクリップ位置を4段目に変更してニードル位置を下げます。

次にM8のワッシャーでは径が大き過ぎてスライドピストンが全開にならないため、リングスペーサーを切って5mm高のプリロードを掛ける様にしました。

試乗2回目後

ニードル下げてスプリングにプリロードを掛けた結果、3000~5000rpmのトルク感が戻って4000rpm付近の谷前後の繋がりが良くなりました。反面2000rpm前後のスナッチ復活。5000rpm以上で吹けが少し眠い感じです。恐らくはニードル位置変更が効いてる感有り。薄いんじゃ無くて濃いのか。
追越し加速も引っ掛かりも感じなくなりました。ただしエンジンの谷が消えてる訳ではなく登りのコーナーで4速/4000rpmからの加速時は5000rpm越える迄に3回ほと引っ掛かりが有ります。
次回はニードル位置変更のみにしてスライドピストンとスプリングを最初の状態に戻します。追越加速時のボコ付きと4~5000rpmの谷を確認する予定。
2回の試乗で194km走行して燃費は8.6Lの22.5km/L。

元に戻す

追越加速時のボコ付き症状の改善と4~5000rpmの谷の発生条件の切り分けのため、ニードルクリップ位置変更のみとし、追加穴開けピストンとプリロードキャップを元に戻しました。軽く吹かしても低回転の吹けがまったり感があります。
雨降りだしたので試乗には行けそうにもありません。天気次第ではまた来週?な感じですね。