対策結果
bb1で再び西海橋と梅園を回って対策の確認をします。
1.ライトカバー◯
2.バッテリー遮熱シート✕
3.カウル遮熱シート◯
4.スプロケットカバー(ワイヤリング)◯
5.フレームクッション✕
バッテリー周辺温度を下げるために第2段としてバッテリー周辺の遮熱シートの厚みを増して、底部分にゴムシートに遮熱シートを貼ったものを置いてみます。フレームクッションはフレームと接触して音を出すシートカウルの後端にクッションを貼ってみる事にします。
西海橋の河津桜
梅園
シングルディスク化
元々はφ320mmシングルディスクとピッチ40mmブレンボキャリパーが装着されていましたが、現在はφ43mmのCBR600F4iのフォークに変更し、T595に使ってずっと保管していたピッチ65mmブレンボ4枚パッドキャリパーにφ298mmのGalfer製ダブルディスクと62mm→65mmサポートを装着しています。左右のブレーキ部品の重量を合計すると約6kg位にはなるかと思われます。制動力自体は強力でいささか過剰気味な位です。
折角、Marvicで軽量化した足回りに加えて元のシングルディスク化出来れば重量は半分になりフロントバネ下の軽量化になりそうです。
シングルディスク化検討中
部品が無くてほとんどいじれないパイオリに戻すのは論外ですが、キャリパーピッチ62mmに対応したアキシアルブレーキ形式の300mm→320mm大径化対応のキャリパーサポートはKawasaki用しかありません。HONDA系は310mmでSUZUKIは320mmです。
Kawasakiの場合キャリパーマウントボルトはM10ですからHONDA用のM8ボルトには取付不可です。大径ディスクに対応するフォークは全て770mm以上でbb1には長過ぎです。
もっとも今更320mmシングルディスクに戻しても面白く無さそうですし、アキシアル→ラジアルサポートにして330mmへの大径化を検討した方が楽しそうです。
ただし現存するHONDA/SUZUKI対応のラジアルサポートはAGRAS製しか残っておらず、お試しするには高価な部品になるため保留していました。
幸いにもCB1300SF用のラジアルキャリパーサポートを片側だけ入手出来たので次に進む事にしました。
当然ながら
キャリパーピッチ62mmに対応したフロントフォークは各社あり、KawasakiはマウントボルトがM10、HONDA/SUZUKIはM8になります。
更にアキシアルブレーキの場合フォークから伸びるステーの長さで各ディスク径に対応しているため、310mm用のラジアルサポートは296mm対応のフォークにそのままでは装着出来ません。まあ装着画像を眺めてれば何となく駄目そうな感じはしていましたがw。
切削作業中
入手前の懸案はラジアルキャリパーマウントボルトのネジ穴が何処まで掘られているかとフォークのステー部分の形状に合わせた切削が何処まで許容されるかでした。
実際に届いてから確認したら何とか出来そうなので一安心でした。
フォークに充てがって接触箇所を確認し、少しづつ削っては合わせて当たる箇所にマジック塗っては削りを6回程繰り返しました。最初は鉄工ヤスリから始まりリューターとディスクグラインダーに研磨砥石を装着してギリギリまで削っていきました。
切削が終わってマウントボルトが滑らかに捩じ込める事を確認してから削った表面をバフ掛けして磨いておきました。
オフセット確認中
φ298mmのGalfer製ディスクをそのままにして、ラジアルサポートのキャリパーマウントボルト中心からディスクまでのオフセットを実測します。
測定箇所は下の丸穴外径19mm。丸穴外側からローター面まで36.5mm。ガルファーローター厚み5.5mm。計算上はキャリパーオフセットは29.75mm位。
Galfer製ディスクのオフセットはブレンボ互換の10mm。またハブ本体に装着したスペーサーの厚みは4mmだったっけ?
実験に使うキャリパーとディスクは1号機のものを移植する予定ですから、ブレンボのラジアルマウントキャリパーM50のオフセットは30mmですが、330mmディスクのローター厚みは5mmですからハブ本体のスペーサーかM8マウントボルト位置でオフセットを微調整する必要があります。
これは1号機の部品を外さないといけないので、正確な測定は次回に持ち越しです。
ディスク・キャリパー装着
955i 1号機からフルードを抜いて左キャリパーと330mmディスクを取外します。
bb1からはホイールの左ディスクを外します。Galfer製ディスクをオフセットしていたハブスペーサー4mmは今回の330mmディスクのオフセットも同じ10mmのままなのでそのまま再利用します。
キャリパーのオフセットカラー(スペーサー?)は296→330mmへの大径差分の1/2となる17mmを凸面のあるNISSIN用のカラーと1mmのワッシャーを流用して仮装着しました。
ボルトはM10x70mmで丁度良い長さでした。
寸法確認中
キャリパーのパッドがディスクの制動面と正確に一致しているか、キャリパーの取付位置のセンターが出ているかを目視で確認します。
CB1300SF用のキャリパーサポートを流用したので何処かズレ等が出ないか心配しましたが、期待通りの性能を発揮するか実走するまではまだ安心出来ませんが、現時点では取付に関しては問題無さそうで良かったです。
後は発注した17mmオフセットカラーとM10x70mmマウントボルトが届いたらラジアルマスターを移植して組み替え作業をやるだけです。
シム追加
シングルディスク化の確認のためにMarvicホイールを脱着する際に暫定ホイールカラーにシムを追加しました。これはフォークのボトムエンド幅に対してホイール+左右のカラー(+シム)が短く隙間が出来ていたためです。
右側に0.5mmシムを追加し、左はアクスルシャフトの段差の突出しで調整するとキャリパーのディスクセンターが変わりますからパッドの引摺りが起こります。
そこで対向ピストンのセンタリングをリセットする必要があります。
まあ左右で各0.3mm弱程度の動きではあるのですが、1度ピストンを拡げてセンタリングし直せば大体は改善する筈なんですが、今回はマウントボルトを締めるとホイールの回転が重くなりました(^_^;)。
T595の頃から使ってた4枚パッドキャリパーですが、オーバーホールしても今のM50なんかと比べたらピストンのロールバックが小さい感じ。一度キャリパーのピストンを清掃、給脂してロールバックの改善とピストンを押し下げてから再度レバーを握って当たりを調整してやれば良くなります。これで駄目ならキャリパーマウントにシムを入れて調整するところでした。
アクスル並行出し
ついでにYoutubeでやってたアクスルシャフトとフォークの平行出し?芯出し?もいつもは適当ですが今回は真面目にやりました。
理由としてはホイールを回転させるとディスクに微かな偏り当たりが見られたからです。シャフトは流用品で抜き差しがちょっとやり難いのですが、スムーズになるまで右フォークの突出しを偏り当たりが無くなるまで調整しました。調整後の左右の突出し差は0.2mm位です。