bb1デッド・エンド・ストリート

還暦から再開するビモータ

bb1 一年経ってまた一難

改造完了

ラジアルキャリパーと330mmディスクの変更に伴いキャリパーとディスクのセンター出しとアクスルの並行出しの調整を行いました。M50はロールバックが良いのかガルファーと違って5mm厚のディスクのせいなのか、4枚ポッドキャリパーより引摺りが少ないです。

スプロケットも新品のC型止め輪に変更して再度ワイヤリングを行っています。新品のC型止め輪は座繰り穴に入り易い様にリング穴の外周を削って加工しています。Oリングに代わるアルミアダプターと蓋カバーによるスプロケットリアランスの適正化とC型止め輪による対スラスト荷重の強化でガタと言うか遊びは減っています。

試走後に

ガソリン補給のついでに近所を少し走りました。

出掛けようとキーを回したらLEDウインカー、尾灯系の5Aヒューズが切れてました。フロントブレーキとスプロケットしかイジってないからバッテリー取出し直後のヒューズ着切れるのは配線ショート位ですが、ブレーキSWを外した程度です。時間も無いしヒューズを交換して走り出します。

シングルブレーキはキャリパーが1個減ったので初期制動力が落ちました。マスター径がダブルからそのままの11/16ですから以前よりは握力が必要になり入力に慣れるまでは速度減衰も当然落ちますが制動力のコントロールがやり易いのとフォークから伝わるタイヤの動きが軽快で不整路面からのフロントの復帰が早いから進入から中間コーナー速度が上がりました。
キャリパー替えたせいかパッドの引き摺りも少なく山道は自由度が上がった反面、慣れるまでは街中の混合交通では前走車の急制動に注意しないといけません。

一応、対策としてレバー比を18mmから16mmに縮める事にしました。アコサットクラッチレバー16mmを1号機からハゲタカしました(^_^;)。反転してそのまま使用可能です。
ピストンレシオは変わりませんがレバー比を変えたので少しは握り込める筈です。

また一難

更新したフロントブレーキとスプロケットの確認に多久から東脊振まで高速を使ってMax Fritz鳥栖までツーリングに出掛けました。行きは高速道路の合流での加速や100km/h巡航も出口での減速も特に問題ありませんでした。スプロケットもスナップリングを新しくしたので幾分大人し目でしたがw。

ところが帰りの高速に乗って追い越し車線で少し加速したところ、しゃっくりの様なガス欠の症状が起こりました。満タンから120km程度しか走っていませんから、また燃料ポンプ周りの問題か? 路肩は危険だし遅い車の後ろなら症状は治まっています。

途中のバス停留所に入って燃料ポンプの作動音を確認しようとしますが、車の通過騒音が煩くて聞こえません。何度か再始動しますが、ガスが送られてないせいか始動出来ませんでした。キーオンによる灯火・メーターは正常に動作しますし、燃料タンクへの配線周りも正常で燃料漏れもありませんでした。

レッカーを呼ぶかと最後にセルを回したらエンジンが始動してアイドリングしたので、また走り出します。走行車線への合流も普段通りに加速しますが、何故か100km/hを越えようとしたらガス欠症状が再発します。走行車線で遅い車の後ろで巡航は問題ないので、ゆっくりペースで多久インターまで。

多久インター出口で待避エリアで確認しますが、やはり燃料ポンプの作動音が聞き取り難いです。始動して走り出しますが、50mを走らない内にガス欠症状でエンジンが停止しました。バイパスの傍で路肩も狭いので住宅地?っぽいところまで押しました。

静かなところでも燃料ポンプの作動音が聞こえないし、エンジンも始動しないので、諦めてレッカーを呼びました。やれやれ一年前と同じか(^_^;)。

翌日

前日レッカーで自宅まで送って貰い、翌日の静かな環境でキーを回すと燃料ポンプの作動音がしっかり聞こえます。停止状態でのガソリンがタンクに戻る落下音も普段と変わりなく、チョークを引いてやるとエンジンは始動しますが、チョークを戻すとアイドリングせずに停止しました。燃料が上手くキャブまで回ってない感じです。

プラグは普通に焼けて被った感じではありません。キャブのフロート室を見るとガソリン量が明らかに少ないです。

点検中

キャブを分解する前に各部を確認します。オイル・クーラントは規定量入って濁ってはいません。バッテリーは液量を確認して昨日セルを回した分充電しておきました。

キャブを分解して通路をクリーナーで洗浄した後組み付けて始動テスト。

燃料ポンプを使わないサブタンクでの始動も燃料タンクからのガソリン供給を行った始動に関してもあっさり始動してアイドリングし始めました。前日の現象再現は高速道路に行く訳にも行かずちょっと厄介そうです。

また電装系を確認すると半年前にSH541SAに交換した際に作成したコネクタが焼けていました。レギュレーターまでは250型と2sqの太い配線で繋がってますが、オルタネーター側は純正配線ですが、それでも焼けてしまいます。こうなると次はSH541SAに付属していた250型より大きい端子を持つ305型で繋いでみるしか無さそうです。

前日の高速道路での走行中はバッテリーへの充電電圧は14.6Vを維持していたので不調の直接の原因とはなりませんが、レギュレーターへの抵抗になるため交換は必要です。

試走は新しいコネクタに交換してからになりそうです。

バッテリー周辺温度対策

今回のツーリングではバッテリーの周辺温度は62度まで上昇しました。オイルタンクからの遮熱は1mm程度の遮熱シートでは足りない感じです。

一般的なLiFePO4バッテリーの温度上限は60度位なので何か対策しないと開放型からリチウムバッテリーへの交換は厳しそうです。

取り敢えずエンジンの熱を遮る様にアルミグラスウールの遮熱シートに3mmのゴム板を貼って底に敷いておきました。