bb1デッド・エンド・ストリート

還暦から再開するビモータ

bb1 パイオリ整備

パイオリ分解中

bb1の整備作業はまだ山ほど残っているのですが、部品待ちや要加工などでなかなか進みません。そこでちょっと息抜きwにパイオリフォークを分解して代用出来るかシール・ブッシュ類の寸法を確認する事にしました。
国産のカートリッジ式正立フォークと構造的には変わりないのですがインナーカートリッジの固定方法が底ボルト1本固定では無くカートリッジ上蓋を回して外す構造で取外しが特工必須で厄介です。

以前のbb1には装着されていたプリロードアジャスターオプションが現車には装着されてないためスプリングスペーサーがスプリングキャップまで伸びていますが、スペーサーの長さや左右でカラーの向きが異なっていました。

スプリング取外し

スプリングスペーサーにスプリングのプリロードが掛かっているせいかインナーロッドが共回りしない様にスプリングスペーサーを押さえつつトップのナットを緩めてカラーを取出します。どうやら当時の筑波サーキット仕様で左右のスプリングに異なるレートの物を使用していた様です。スプリング全長も異なるためカラーも左右で長さが異なっていました。
手伝っていた頃に何か最終戦でそんな話をしていた様な気がしましたがまあ昔なので覚えていません。
取外したスプリングは右が全長250mmの約0.7kgf、左が全長212mmの約0.8kgfが装着されていました。
公道では左右が違うスプリングを採用する訳にはいきませんので少々レートは高いですが約260mmの予備のスプリングがあるのでそちらに交換した方が良さそうです。SHOWAでは無くパイオリを使うならね。カートリッジまで分解してリバルビングしたいところです。

ブッシュ・シール計測中

インナーカートリッジの上蓋は直径34mmに32mmの薄い二面幅が刻まれているだけで開けるなと言わんばかりの構造です。カートリッジ内部のバルブシムは内径7mmのシム径22mmとなりSHOWAのシム径20mmとは異なります。まあ最近は通販で購入出来ますけどね。

ダストシールとバックアップリングを外してアウターとインナーチューブを分離しオイルシールとガイド・スライドブッシュをインナーチューブから外して寸法を計測します。

シール類

シール類は既に前オーナーによって交換されていた様でNOK製に交換されていました。品番からするとHONDA車のシール(XR250系など)が使われています。これならHONDA純正部品でもNTBのシールセットでも代用可能です。
ダストシールNOK/BR3959H
オイルシールNOK/BR3655G

ブッシュ類

ブッシュ類は寸法を計測して何処かで見た様な数値で調べてみたら当時のKYBフォークに使われていたブッシュでした。採用車種は多いのですが国産はSUZUKIのDL650SEなどのフォークに使われていました。こちらは純正部品で良さそうです。
スライドブッシュ外径43.70(内径41.7)X高さ20X厚さ1.00
ガイドブッシュ外径47(内径43)X高さ11.8X厚さ2.00

※補足
シールのセットはNTB FOH-24Sで代用
ブッシュはSUZUKIのDR650SEからスライドブッシュ51167-40C00、ガイドブッシュ51121-40C00